2013-07-01から1ヶ月間の記事一覧

民事再生において非典型担保権は別除権として扱われるのか

民事再生法は,53条で別除権について定め,再生手続によらないで行使できるとしています。(別除権) 第五十三条 1 再生手続開始の時において再生債務者の財産につき存する担保権(特別の先取特権、質権、抵当権又は商法 若しくは会社法 の規定による留置…

婚姻費用に税金は含まれるのか(結論:含まれない)

夫婦間において,婚姻において生じる費用(生活費等)は,収入状況等に応じて負担することとなります(民法760条)。ここで「婚姻から生ずる費用」,すなわち婚姻費用とは,婚姻当事者を中心とする世帯の生活を,夫婦双方の財産,収入,社会的地位に応じて保…

不動産(建物)売買の手付解約における「履行の着手」とはいつなのか(結論:材料購入時・工事開始時・登記完了時)

不動産売買では,一般的に「手付」を交付することが行われています。 民法では,以下のように「手付」を規定しています。(手付) 第五百五十七条 買主が売主に手付を交付したときは、当事者の一方が契約の履行に着手するまでは、買主はその手付を放棄し、売…

交通事故において物損のみの場合,慰謝料が認められるか(結論:原則として認められない)

交通事故が発生したとき,人身傷害が生じた場合はその内容に応じて慰謝料が発生します。では,物的損害,いわゆる物損のみの場合に,被害者は慰謝料を請求できるのでしょうか。結論は,原則としてできないということになります。 物損だけで慰謝料が認められ…