「現役コンサル社長の考え」が弁護士業にもそのまま当てはまる

現役コンサル社長の考えが面白すぎた件についてが非常におもしろかったのと,弁護士にもそのまま当てはまっているので引用させていただきます。

弁護士も仕事は泥臭いですし,自営業で安定性は会社員のほうがあり,社会保障費を自分でまかなったり弁護士会費を支払う必要があって給与が高いとまでは言えないこと,休みのときも自然と仕事の事を考えてしまう人のほうが明らかに向いていることなど,そのままと言ってもいいくらいです。

仕事が減れば経費減らせばいいじゃないか,という考え方にも同感です。そのぐらいの気持ちじゃないと事務所を自分で持って仕事をしていくのは難しいのではないでしょうか。

給与は別に高くない

コンサルタントといえば一部の外資の話が出まくるせいで、経営コンサルタント=高給取りのイメージが出来上がってしまってますがこれは事実ではないらしいです。確かにほかの業界の初任給よりは高いようですが、大半のコンサルファームの給与はかける時間に対しての報酬は絶対に低いと石井氏は断言していました。実際に少し調べてみるとCDIの初任給は500 万程度らしいですが、これは早朝から深夜の労働が休みなしで1年続いた年収のようです。

仕事は泥臭い

出来る人間が、さっと戦略を考えてアドバイスをするなんていう華麗なイメージでは実際はないらしいです。考えに考えて、クライアントにいつ休まれているんですか?なんていうぐらいの仕事量をこなして、それでやっと標準の仕事とみなされるようです。

安定性なんて全くない

コンサルタントなんて、所詮クライアントからは外部の人なので切られるのはあっさり切られるし、安定性なんてものは景気に変動されまくりすぎるせいで皆無のようです。コンサルタントの費用なんてほとんどが人件費なんですから、売り上げが半分になったら人件費半分にすればいいんですよ、そうすれば潰れないじゃないですか、石井氏はさらりと言ってました。

考える事を仕事と考えているようでは甘い

コンサルタントの仕事は考える事ですが、これを仕事として行うようでは絶対に足りないようです。気づいたら考えているぐらいの頭じゃないと仕事をこなすことはできないだろうと言ってました。

学生のイメージとの齟齬

これらの事からコンサルタントをやる人は、学生の中で広まってそうな「わりあいできる奴で他人が難しいと思う事もそつなくこなせる。自分の能力を活かして高給与を狙うか」なんて人は全くコンサルタントに向いていない事がわかります。上のような条件を見ても「まー、それでも俺、考える事しか能ないし」とか思っちゃうような人間が向いているようです。

凄く面白かった言葉に「コンサルに就職するってことは職人に弟子入りするようなものなんだよね」という言葉がありました。

「君、就活のときに家族に落語家に弟子入りするって言ってみ、絶対反対されるだろ?それぐらいの気分じゃないと経営コンサルなんて足突っ込んじゃだめだよ」とまで言ってました。「金が欲しかったら投資銀行とか証券行った方がいいですよね、教えるのが好きなら学校の先生になればいい。コンサルの多くの人がコンサルなんてならない方がいいって言ってるのは脅しじゃなくてただ純粋にそう思ってるだけだから」だそうです。恐ろしいですね。

極めつけは

中途採用での最終面接のときにもし配偶者がいたら、これを確認してきてくれっていうんです、でokだったら採用します。これっていうのは、僕は明日からイラク戦争の真ん中に派遣されることになったから3年ぐらいまともに落ち着いて会話もできないかもしれないし、命の危険にさらされるかもしれない。それでもいいか?という事です。いや、本当にこれぐらいじゃないとコンサル業界を続けれないんですよ」

という発言。世の中のコンサル業界を志望している就活生全員に聞かせたいセリフでしたね。

経営コンサルタントなんて全然勝ち組の仕事じゃないよ、と、ステータスに踊らされすぎるなよと、非常に目が開かされた思いでした。